日々是傾き

歌舞伎、着物、その他いろいろ。傾いたり傾かなかったりな出来事あれこれ。

住吉神社例大祭・佃祭2015

片棒を担ぐ。というより、ぶら下がってきました。
江戸幕府に許可された由緒あるお祭り。3年に1度の例大祭は江戸庶民の憂さ晴らし?平成の今も同じかな。写真は8月1日の町内神輿。

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歌舞伎の夏祭りで思い出すのが「夏祭浪花鑑」。

七段目「長町裏(泥場)」では、凄惨な舅殺しが展開するのだけど、そのバックには祭りのお囃子や人々の喧騒が。だんじりのお囃子が人をトランス状態にするのか、舅の婿いびりが度を超え、婿の精神の限界に達し、狂気の中で舅を殺してしまうのだ。

住吉神社例大祭、クライマックスは今日(8月3日)宮神輿の町内巡幸である。もちろん担がせてもらった。
我さきに神輿を担ごうと群がる人々や、「おりゃ、おりゃ」の掛け声、お囃子の音。神輿は前に進んだと思えば後退し、人々の怒号や手拍子の音、歓声、沿道のあちらこちらから掛けられる水。水しぶき、熱気。担ぎ手は、町内神輿の比ではないほど隙間なく並んで、ずぶ濡れの体が密着している。
お祭りは、見るのも楽しいけど、参加してナンボのものかもしれない。江戸庶民になって、歌舞伎の世界にタイムスリップできたような。3年後、今度は娘も一緒に出たいなあ。

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