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日々是傾き

歌舞伎、着物、その他いろいろ。傾いたり傾かなかったりな出来事あれこれ。

六月大歌舞伎「狐忠信」

歌舞伎

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義経千本桜の通し。通しで見たいところだったけど、とりあえずは「狐忠信」を鑑賞。
見どころは、何と言っても猿之助宙乗り。mid-air stuntって言うらしい、宙乗り。英語だと。どうでもいいけど。
で、宙乗りがあると3階席が一部つぶれるので、チケット取るのもひと苦労。3階B席のつぶれた席の真横をゲット。写真左の黒いところに猿之助が上ってくるのです。

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そもそも、「狐忠信」、佐藤忠信って人間のふりして実は狐だから。化け物とか霊とか、狐とか、人間以外の登場人物は花道の「スッポン」から出てきたりする。逆に言うと、スッポンから出入りする役どころは人間ではない。

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で、第三部「狐忠信」まずは「道行初音旅」通称「吉野山」。これは舞踊。猿之助、踊りには定評があり、ほんと上手い。しなやかでキレがあって、力強く繊細で。歌舞伎の舞踊ってモノによっては退屈だったりするけど(気持ちよくなって寝てしまったり)、猿之助が踊ると見入ってしまう。静御前染五郎も良かった。染五郎も間違いなく上手いので、猿之助×染五郎だと、かなりお得感がありました。

そして、待ってました!なのが「川連法眼館」通称「四の切」。澤瀉屋。もう、ほんとに魅せてくれます。早変わりも、狐の愛らしさも。大の大人が狐を演じるなんて、考えてみればバカらしい気もするけれど、そういう醒めた考えが浮かばないどころか、ストーリーに入り込んでしまう。狐の白い毛=白い衣裳も鮮やかで、クライマックスへの期待感を煽る。宙乗りで天に昇るところが最高潮。花道からワイヤーで吊られた猿之助が、ぐいぐいぐいと天に向かい、2階席、3階席と上がってくると、リーズナブルな、庶民席である3階席が、今この宙乗りの瞬間は特等席に早変わり。猿之助、キター!
大歓声と熱気を巻き起こし、天に昇って去っていく瞬間に、桜吹雪がドーン!
幕切れの後、客席にはまだ興奮の渦が残っていました。明るくなった客席。桜の花びらを拾いながら、テンション高く「すごかったねー」とか言い合っているお客さんの多かったこと。


私も興奮冷めやらず、軽く一杯、は、歌舞伎座を見下ろすバーにてウイスキー

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ポートシャーロット。アイラのシングルモルトで、ちょっと落ち着く。
いい夜でした。

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