團菊祭五月大歌舞伎
汗ばむような陽気、子どもの日に行ってまいりました、9ヶ月ぶりの歌舞伎は團菊祭。昼の部。いかにも歌舞伎!な『楼門五三桐』での吉右衛門「絶景かな、絶景か~な~。」と、『寺子屋』松王・海老蔵の「笑いましたか」が私にとっての見どころ。
◆鵺(ぬえ)退治
鵺。頭は猿、体は狸、尾は蛇って・・・。狐や馬と違って、いやあ斬新! 何が斬新か?って、鳴き声。ちょっと笑ってしまいました。で、退治される鵺、矢を放たれたら早業で自分の頭に矢をパコッと嵌めていたのが素晴らしい。空気読みまくる鵺。意外にいいヤツなのかもしれない。・・とか雑念ばかりで、あまり真剣に観てませんでした。ごめんなさい。
◆寺子屋
正直、海老蔵には全く期待していなかったのですが、思ったよりも上手かった。首実検に至る場面では、こちらまで胸が苦しくなるような演技だったし、前の幕のように雑念が出てこないほど、芝居の世界に引き込まれました。菊之助の千代も良かった。安心して観ていられる。
◆十六夜清心
いかにも河竹黙阿弥。癪(しゃく)を起こすのも黙阿弥らしさなのだろうか。癪に苦しむ求女を介抱したとき、その懐の大金に触れてしまったのが人生の大転換ポイント。人は簡単に悪人になってしまうものなのか。清心は初演らしい。安定の菊之助、良かったです。
◆楼門五三桐
写真にあるのは幕切れ前のクライマックス
夜の部では、菊之助のご長男、寺嶋和史ちゃんが初お目見
◇おまけ
帰り道、気になったお店。寄って行きたくなる。